晴れ晴れ生活のつくりかた

カウンセラーとして働くアラフォーパパのブログ。読者も私も前向きになれる記事を書きたい。純粋な気持ちです。

気が強くて、腫れ物扱いされていた後輩(女性)に……【Iメッセージのすすめ】

こんにちは。ハレバレです。

 

先日、コミュニケーション関連の記事で「Iメッセージ」についてご紹介しました。

 

今日はIメッセージの大切さについて、私の実体験をもとに、伝えたいと思います。

 

後輩の女性とのコミュニケーションに関する話です。

 

ちょっと長文かもしれませんが、ぜひお付き合いください。たぶん5分くらいです。

※実体験ですが、公開にあたって若干エピソードを加工しています。

振り返り

Iメッセージとは

  •     「I=私」で、「私メッセージ」という意味です。「私は〜」を主語にしたメッセージです。
  •     対して「あなたは〜」を主語にしたメッセージをYOUメッセージといいます。

Iメッセージの効果

 前日の記事で次の4点を挙げました。

  1. 相手を不快にさせる事が減る
  2. 気持ちを伝えられなかったという自己不全感が残らない
  3. 自分も相手もIメッセージを使うと人間関係が深まる
  4. 建設的なアイデアや提案が生み出される

※YOUメッセージでは、反対の結果になる可能性が大きい

 

Iメッセージについて、もっと詳しく知りたい方に、文末に過去記事へのリンクを紹介しています。 

エピソード

もう10年近く前になります。まだ、私がIメッセージを知識として知らなかった時です。

 

私はメンタル系のカウンセラーですが、そこそこ大きな会社に所属しています。

 

グループ内の企業だけでなく、色々な企業と契約して、人事担当者とか、メンタル不調になっている社員の方との面談などを行なっています。また、そういった個別の案件だけでなく、いわゆる企業向けセミナーとか、ワークショップの企画・開催なども行なっています。

 

なので、色々な案件があり、適宜チームのメンバーが入れ替わります。

 

私がある大企業対応のチームに組み込まれた時に、その後輩の女性(Aさん)に出会いました。

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Aさんに対する印象「こわっ」

チームは6名。もともといた副リーダーが、この案件を続ける事が出来なくなったため、私が後任の副リーダーとして加わりました

 

Aさんは、リーダーと私を除いた4名の中では2番手の年次でした。

 

 存在感がある人で、女性陣でのトークを仕切ったり、男性のリーダーをいじったり、発言力があるんですね。頭の回転が速く、したたかな人だと思いました。

 

私がチームに加わった時も、直ぐに「ハレバレさん聞いてくださいよ〜」と近づいてきて、いかに自分が難しい案件を持っているか、忙しいかなどを、アピールしてきました。話の最後に「ハレバレさんも、私に変な仕事を押し付けないでくださいね」と、しっかりクギも刺されまして…

 

はじめの印象は、人懐っこくて、頭の回転もはやそう。でも、ちょっと圧力があるというか、率直にいうと、怖い…緊張するタイプ。「私のことは放っておいてね」というバリアを強く感じました

チームの雰囲気「士気が…」

チームの状況として、仕事の進捗やクライアントの評価は特段問題なさそうでしたが、仕事の割り振りに偏りがあったんです。

 

6人のうち、Aさんだけ、対応するクライアントの数が少なく、後輩の女性2人がフォローをしているような状態でした。

 

Aさんは、仕事量が少ない分、時間があるので、自分の案件の愚痴を言ったり、後輩の女性の案件に口を出したり、とにかく職場内でマイナス発言をすることが多くて……例えば、「こんな仕事やってられないよねー」とか「相手先の会社から、こんなこと言われたわ!」とか「あーしんどい」とか。

 

「いや、みんな頑張ってるから…」と突っ込みたくなることをたくさん言うんですね。

 

リーダーもかなり扱いに困っていました。

仕事を依頼しても、「え、それ私じゃないとダメですか?」と、詰め寄られるので、Aさんに頼むのが怖いのか、他のメンバーに依頼する割合が増えていたようです。

 

実際に私は、リーダーから、「Aさんは気難しい人だからあんまり刺激しないように対応してね」とアドバイスされていました。

 

チームのみんなも、Aさんに気を使って、話を合わせている状況でした。上辺だけで、雑談で盛り上がり、仕事の話でAさんがマイナスの発言をしても「そうだよね〜」と迎合する。

 

一見、Aさんがムードメーカーに見えますが、誰もAさんには正直な気持ちや意見を伝えない、向き合おうとしない状況……Aさんは、まさに腫れ物に触るような扱いを受けていたんです。

 

「Aさんって、ずっとあんな感じなの?」と他の女性メンバーにきいても、「さあ。あの人はああいう人だからと諦めています(苦笑)」とのこと。

 

Aさんの考え方とか、クライアントへの対応とか、凄くセンスを感じるのですが、後ろ向きなことばかり発言する…そして、周りはそれを容認する。この悪循環に「勿体無いなぁ」と私はスッキリしない気持ちでした。

 

また、このままアンバランスな仕事の割り振りをしていたら、「他のメンバーは、リーダーと副リーダー(私)のマネジメント力を疑うのではないか?」「チーム全体のモラールも落ちるところまで落ちるぞ…」と不安も感じていました。

 

なので、私はリーダーのアドバイスは無視して、「仕事量が偏らないように」という公平性の観点から、「Aさんにもしっかりと仕事を回そう!」と決心しました。

(というか、リーダーがちゃんと公平にマネジメントしてよ…と心で毒づいていました。)

Aさんとの攻防に明け暮れる…

Aさんに仕事を依頼をすると、毎回のようにAさんは「えっ、これ私がやるんですか?」とか「ハレバレさん調整能力ないんじゃないですか?」とか、私の心をえぐってきました。

 

また、依頼をした案件でも、ちょっと状況が煮詰まったり、相手先の責任者との調整などになると、決まって「私もう無理です」とか「リーダー手伝ってくださいよ〜」といったマイナス発言をするんです。

 

「大変なのは、ハレバレさんがこの案件をふってきたせいです」と暗に言われているような気持ちでした。

 

なので、私はAさんに仕事を依頼するときに、Aさんから責められないように、Aさんを納得させられるように、理由を武装するようになりました。

 

実際は緊張しながらも、「他の人も忙しいから」とか「そんなに負担のない案件を選んだから」とか「今のタイミングだと、Aさんにしか頼めないから」などと取り繕って、Aさんに仕事を振っていました。

 

Aさんも渋々という感じではありましたが、仕事を引き受けてもらうことはできていました。

 

そうこうしているうちに、Aさんへの対応に頭を悩ませながらも、チームに入って3ヶ月くらい経って、仕事量のアンバランスさは大分解消してきました。

 

Aさん以外のメンバーも、私を信頼してくれたようで、「職場の雰囲気も悪くない」と少し満足気になっていました。実際、チーム全体の成果もしっかりと出ていたので。

 

でも……長くは続かなかったのです(:_;)

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Aさんにぶった斬られる「残念!」

そんな矢先、お昼休みに私はAさんに声をかけられました。

 

「改まって何だろう?」と思い、ミーティングスペースで話をきくことにしました。

 

そして、Aさんから言われたのは……「私、ハレバレさんの言うことはもう聞きません。信用できません」との一言。

 

私は、心臓がバクバクして、顔が熱くなるのを感じながら、「え?どういうこと?」と問いかけました。

 

「ハレバレさんは、私に色々と押し付けようと画策してくるので、無理です」と、これまでになく真剣な眼差しで、冷たくはっきりと言いました。

 

正直、ショックでした。確かに、「仕事量のアンバランスさを解消したい」という思いはありましたが、押し付けたつもりは全くないし、私としては、Aさんにも配慮しながら、依頼する案件を考えたつもりだったので…

 

これまでになく真剣にぶった斬られたので、悲しいやら、ムカつくやら、情けないやら、色々な感情が渦巻いて……その日の夜は同期に泣きつき、飲み屋で愚痴を聞いてもらいました。

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私自身の気づき「!!」

自宅に帰ってからも、Aさんに言われたことが頭から離れず、「〜だったから」とか、「仕方ないじゃん」など、頭の中で、エンドレスに言い訳を唱えていました。

 

自分がネガティブ思考に陥っているのが、はっきりと分かりました。

 

ただ、同期が飲みの席で「その後輩、本当に最悪やな!」と口にしたことを思い出すと、そこまでは言い切れないというか、私自身も一抹の罪悪感を感じるのです。

 

特に、Aさんに言われた「画策」という言葉がひっかかっていました。

 

今から思えば、私はAさんに対して「Iメッセージ」を全く使っていなかったんです。仕事を依頼するときは全て、「他の人にお願いできないから」「負担のない案件だから」「タイミング的にAさんしか無理だから」と、状況やAさんのせいにして、「あなたがやる必要がある」と伝えていました。 Iメッセージどころか、YOUメッセージですね。

 

Aさんのことなんて全く考えていなくて、Aさんから冷たい反応が返ってこないように防衛線をはる行為に終始していたんです。

 

はじめは、Aさんにセンスを感じたからこそ、「もっと力を発揮してほしい」と思っていたのに、いつのまにか「Aさんに塩対応をされるかも…」という不安に心が支配されてしまっていたのです。

 

自分の気持ちを一切見せずに、他の正当性を武装して、安全を確保した上で、Aさんに仕事を押し付けていたのだと気付きました。

 

私だって、上司や先輩から仕事を頼まれる時に、「みんな忙しそうだから」とか「難しいことじゃないから」とか言われたら、「自分は期待されていないのかな?」「誰でもできる仕事だったら別の人でもいいのに」「まるで私が暇みたい」などと、きっとマイナスの気持ちになるだろうな、とも思いました。

 

Aさんにとっての私は、気持ちや考えも見えないし、取りつく島もない指示を出してくる上司。しかも、他のメンバーとは打ち解けている。

 

Aさんの立場にたてば、何か、見えない包囲網を敷かれているような、まさに、画策されていると思われても仕方がない…と素直に納得しました。

 

Aさんは、特に感性やプライドが強い人なので、そういう感覚には人一倍敏感なのだと思いました。

YOUメッセージにのまれるな!

自分自身の反省や弱さを認識しできたのは良かったとして、今後、Aさんにどう関わったらいいか?それをしばらく考えていました。

 

職場では、特に私に対するAさんの態度が変わった様子はなく(逆にそれが怖い…)、Aさんはいつものように、楽しそうに雑談やマイナストークを連発していました。

 

周りのメンバーも相変わらずです。

 

そして、ついに新たなクライアントを、Aさんに任せるタイミングがやってきました。

 

Aさん以外のメンバーでは対応が難しい、Aさんだからこそ、成果が期待できる事案だと私は思っていました。

 

しかし、いざAさんに仕事を依頼しようとすると、先日ぶった切られた記憶が蘇り、「また何か言われるだろうなー」とか「そもそも断られちゃうかも」とか不安が高まります。

 

すると「他の人の都合がつかないから」「Aさんにとっていい経験になるから」とか、またまたとってつけたような理由が湧いてくるんですね。

(これはYOUメッセージですね)

 

でも、今回は「正直に私自身の気持ちと言葉で依頼をしよう」と覚悟しました。 

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素直にIメッセージを…

私「Aさんちょっといい?」

 

A「はい?」

 

私「新たに担当してもらいたいクライアントがいるんだけど」

 

A「私ハレバレさんの言う方は聞きません」

私 (やっぱり!ガーン!いきなりぶちかまされた…泣)(>_<)

 

私「この前言われたこと。Aさんの気持ちは分からないけど、私なりに考えて、自分自身の反省点は感じている。それを踏まえて、今回はしっかりとAさんに仕事を任せたい」

 

A「はあ。」

 

私「今回のクライアントは、〜(内容は省略)〜といった状況。メンバーの中にはスケジュールに余裕がある人もいるけど、この件は、クライアントの状況とか対応の難しさを考え、私はAさんに担当してもらいたいと思っている」

 

A「大変そうじゃないですか、他の人でお願いします」

 

私 (心が折れそう…でも、踏ん張ろう)(>人<;)

 

私「どうしても✖️なら無理はいわない。でも、この案件は能力のあるAさんに頑張ってほしい。チームを引っ張ってほしい。ちょっと緊張して上手く言えないけど、出来れば頼みたい。Aさんが無理なら私が担当するしかないと思っている」

 

A「じゃあ、ハレバレさんやってください」

 

私「受けてもらえないの?」

 

A「はい。わたしは騙されませんよ」

 

私「そっか…」

 

A「ではもう行きます」

 

バタンッ(ドアの閉まる音)

 

私 (ため息…)チーン……  (´༎ຶོρ༎ຶོ`)

 

私はAさんとの相談の後、一人でポツンと取り残され、呆然としました。

 

「完全にAさんに嫌われてるな」とか「後輩の一人も上手く動かせないなんて情けない」とか「いくらなんでも仕事を断るとか、Aさんありえないだろ」「明日から私が担当かぁ」「何も変えられなかった」などなど…ネガティブな思考で満たされていきます。_| ̄|○

 

でも、そんな中で1つだけ、たった1つだけですが……今までとは、確かに違うことがありました。

 

それは、「こんなことなら、Aさんに頼まなければ良かった」との後悔の気持ちが全くなかったんですね。

 

むしろ、今までとってつけた理由でAさんに仕事を振っていた時よりも、気持ちがスッキリとしていました。「やれることはやったよ」「自分の思いを精一杯伝えて断られたなら仕方ない」と、いい意味で諦められたというか…

 

「次はもっと上手に自分の思いを伝えよう」と前向きに考えることができました。

 

今までAさんを怖がって、理論武装していた自分の情けなさに気づいたこと、Aさんに素直な気持ちを伝えてそれでも断られたこと。それらによって、もう取り繕う必要もない!というか、もう十分恥をかいたから開き直ろう!という気持ちに切り替わったのです。

 

今から思えば、自分の気持ちに向き合い、Iメッセージを伝えたからこその効能だったんだと、確信しています。

 

そして、新しい関係に

次の日、前日のAさんとのやりとりを全く気にしなかったというと嘘になりますが、私は晴れ晴れとした気持ちで、仕事に臨むことができました。

 

そして、Aさんに断られた案件を、自分で担当しようと、資料に手を伸ばした時……Aさんから声をかけられました。

 

A「昨日の件、よく考えたら、私、結構時間作れそうなので担当しても良いですけど」

 

私「……?!」

 

 A「えっと、もう不要ですか?」

 

私「いや、えっと、助かります。でもいいの?」

 

A「だって指示ですよね」

 

私「まあ……、そっか、ありがとう。お願いしたい」

 

A「はい」

 

そして、改めて、この案件についてAさんに詳しく説明をして、2人で今後の方針を打ち合わせました。

 

今までAさんに仕事を振っていた時は、「Aさんから文句を言われるのでは?」という怯えがあり、打ち合わせも事務的だったんです。深入りしないようにと避けてたんですね……

 

しかし、今回は私がAさんに任せた理由や私なりの方針をAさんにしっかり伝えることが出来ました。

 

またAさんがどう感じたか?どう進めていきたいか?懸念事項はあるか?と、Aさんの気持ちに素直に関心を向けることが出来たのです。

 

Aさんからは「私は〜と思う」という、しっかりとした意見や、「〜になるのが心配なので、事前にハレバレさんから相手先と調整しておいてほしい」などの話を聞くことが出来ました。

 

思えば、他の人とは当たり前のようにとってきたコミュニーケーションです。Aさんと、ここまで来るのに本当に時間がかかってしまったな……と、反省と安心が混ざった感覚でした。

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その後は?

Aさんは、相変わらず、「もうこの案件嫌です!」「ハレバレさんお願いしますよ〜」とか、面倒くさい発言をしてきますが、私は「そうかも知れないけど、何か困ったことあるの?」とか「でも、今やってることは大事だと思うけど」など、自分の気持ちを率直に伝えられるようになっています。

 

また、「Aさんにどう思われたか?」「Aさんを納得させないと」など、余計なことを考えずに、自分の気持ちを素直を伝えられるようになったことで、純粋に、Aさんの意見や考えにも耳をかたむけられるようになりました。

 

Aさんからも色々な提案が出てきて、以前に比べれば大分と、仕事にモチベーションを持ってくれているように思います。また、後輩の女性に、Aさんが実際に行った方法を具体的にアドバイスをするなど、チームを引っ張ろうという姿勢もでてきました。

 

それでも、全ての責任をAさんに与えてしまうと、Aさんは心を閉ざします。実は、不安や責任感が人一倍強い人で、だからこそ、変に責任を押し付けられたり、自分のせいで案件がうまくいかなくならないように、防衛しているのではないか?と、私は推察しています。

 

まあ、その推察は、全く的外れかもしれません。真実はAさんにしか分からないことです。あの時、なぜAさんが仕事を引き受けてくれたのか?……それも、結局はAさんにしか分かりません。Aさん自身にもわからないかもしれません。とにかく、私が勝手に推測しても意味のないことなんですよね。

 

でも、私が自分の気持ちを正直に話し、Aさんに向きあったことで、確かに、きっと何かが変わったのだと思っています。(*^_^*)

おわりに

私が「Iメッセージ」を発信することで、Aさんも「Iメッセージ」を発信するようになる。そして「Iメッセージ同士のコミュニケーション」は人間関係を深め、新たな生産性を生み出していく……

 

Aさんとの出会いは、自分の正直な思いを大切にしながら相手に配慮するという「アサーション」の考え方、それを実現するための、必須スキルである「Iメッセージ」の大切さを痛感させてくれた、私の今の晴れ晴れ生活に繋がる掛け替えのない宝物です。

 

その後、仕事の様々な場面で、不安や焦りなどからYOUメッセージに流されそうな時、Aさんとのエピソードを思い出し、Iメッセージを忘れないよう心掛けてきました。そのおかげで築くことができた信頼関係が多くあると思っています。

 

面と向かっては言えませんが、Aさんには、本当に感謝しています。

 

本日、私の記事を読んでくださったあなたの生活や仕事でも、私の経験が少しでも役立てば幸いです。

 

長文で、申し訳ありませんでしたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。

 

※もしアサーション、Iメッセージに関心を持ってくださったなら、特にこちらの記事をご覧ください。

 

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